先日、ある企業の人事の方とお話しする機会がありました。その方は最近、ある大学生からの電話に関してちょっと困っているとのことでした。

 

「どうして私が落ちたのか、しっかり説明してください!」

 

と求められたそうです。

 

きっとこの大学生は次回の面接に活かしたいという気持ちがあるのでしょう。
わかります…。

 

面接時に与えた印象でどこが悪かったかがわかれば、それを改善して、次回、別の会社への面接に臨める、そう思ったのかもしれません。

 

ただ、知人の会社はそういう情報は一切報告しないという方針です。

 

会社ではそれを徹底しているため、試験を通過しなかった学生や応募者に対して、内容や感想をフィードバックするリクエストには応えられないということ。

 

そのことを電話で説明しても、学生は納得せず、かなり怒っていたとのことです。

 

 

私はその話を聞いて、昔、出会ったある人のことを思い出しました。

 

 

 

ねじはゆるめに巻いておく

私は以前、米軍基地にあるNPOで働いていました。

 

そこの部署は責任者(アメリカ人)がよく変わるところだったんです。 で、なぜか着任する方々が必ず最初にすることが

 

今まであったディスプレイを替えること。 (そこは軍人相手のショップもあったので)

 

 

あるディレクターは高さ2mを超える鳥居を作らせたり、 キッチンにあるテーブルを解体して別のものに作り替えたり。

 

 

 

その作業をいつも行っていたのが 勤続年数30年を超える、うちなーんちゅ(沖縄県民)のKさん。

 

 

ものすごく器用なKさんはほんとに何でも作れる人でした。ですから、ボスが変わるたびにKさんは忙しくなっていたのです。

 

 

それが私には不憫に思えて、

 

 

「Kさん、いつも大変ね~。あの人たちに振り回されて」

 

 

と労をねぎらうと、Kさんはケラケラ笑って言ったのです。

 

 

「大丈夫、大丈夫。いつもねじはゆるめに巻いているから」

 

Kさん・・・(涙)。

 

 

私はそこにKさんのプロ意識を見ました。

 

 

自分が作ったものが次のマネジメントに変更させられる。
何度も何度も壊して、創らされる。

 

 

まるで罰ゲームのようです(実際どこかの国の収容所ではそういうことを囚人にさせると聞きました。穴を掘って、また穴を埋めるとか…)。

 

 

私だったら「何なの~!せっかく誠心誠意こめて作ったのに~」とふてくされるはず(笑)
でもKさんは不満は何一つ言わず、自分の働き方のコツを見出したんですね。

 

 

プライドを捨てられる、それがKさんのプライドだったのかも。

 

 

いまはもうKさんがどこでどうされているかわかりません。
でもKさんの言葉は私の中にしっかりと刻み込まれています。

 

 

面接に落ちた学生もつらかったでしょう。
自分の改善点を知りたいということも立派です。

 

ただ世の中には自分だけでは変えられないことがあります。

 

そのときは、自我を抑えることも
別の意味での成長につながるかもしれません。

 

 


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カテゴリー: 就活中の大学生へ

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アラカキアキ

沖縄県那覇市生まれのアラカキアキ(新垣亜希)です。 国家資格キャリアコンサルタント(熟練レベル)としてこれまで2500名以上の人たちの就職・転職相談に向き合ってきました。現在、女性を対象にした【職務経歴書アドバイス(対面)】を那覇市内で提供しています。 ESAC®認定英語学習アドバイザー(ジュニア)